ぴーちかのブログ

モリタゼミ/3期生

香港に行ってみた。

題名の通り香港に行きました。なぜ香港かというと父親の単身赴任先が香港で日本が盆休みということだったので母と一緒に行くことになりました。

ハプニングはたくさんありましたが、なんとか無事に帰国できております。

 

出来るだけ伝わりやすい文書でざっと何を経験し考えたかを意識して書こうと思います。

目次

 

 

香港のデモがなぜ起こっているのか。

一言で表すなら香港政府が施行しようとしている条例を批判するデモがおこなわれています。

 

まず、香港は国としてまだ認められていません。ですが、独立自治区として中国とは政治・経済、立法は別組織として認定されています。

これを一国二制度といいます。

これにより、国は同じでも限りなく自由に近い自治を認められています。また、マカオも同じ体制をとっています。ただ、台湾は少し特殊で中国建国以降統治もされてませんし、一国二制度を受け入れていません。

 

つまり、大切なことは国は同じとしても政治体制は異なるということです。

 

これを念頭に置いていただいて今回のデモの背景についてまとめていこうと思います。

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この事件を背景に香港政府は逃亡条例改正案を提出しました。

 

これに対してデモが行われています。

 

なぜかというとこの改正案により実質的に中国本土に香港が支配されてしまう可能性があるということが主たる原因と推測されます。

 

それは中国の司法制度は香港や日本の民主主義と違い拘束や拷問があり得るため簡単に人に罪を着せて捕まえることがあるとし、その司法制度に香港へ訪れた留学生や香港で暮らす人々が裁かれて拘束、拷問されてしまうと香港に住む人々は危惧しデモで反対を掲げています。

 

香港に上陸して

そのような状況の長崎(地元)から香港に無事上陸いたしまして、入国審査を通り荷物を受け取りゲートをくぐるとなんと歓声が聞こえて沢山の黒い服を着られた方々がお出迎えしてくださいました。

 

私はデモに遭遇したことがなく、なぜ今歓声を浴びているのか全くわかりませんでした。

少し考えてみたのですが、ワンピースの上から黒い上着を母が寒いからといって被せてくれたのが原因だったのかと思います。

 

何故黒い服かといいますと香港では怒りを示しており、デモ隊の象徴になっているようです。

対して白い服は黒服襲撃時に着られ対抗する意味とされるようです。白服は基本大丈夫とされていますが、香港に行く時に私はわざわざ今着て行かずにどちらも避けた方がいいと思います。

 

検索したら沢山の写真がでてくるとは思いますがあまり顔がわからない写真を載せておきます。

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この時はまだデモが過激化しておらず空港では来た人に対するアピールが主で空港では外国人がくるため警察隊からの危害が加わりにくいため基本的に安全なデモとされ多くの人が参加していました。後に激化して私は帰国できなくなります。。。

 

そこにいて私が感じたのはまず、初めてのデモをみて衝撃的な感覚でした。しかし次第に慣れてきて、周りの人もデモがまるで行なわれていないように行動しており、あ、もうみんな慣れているのだろうなと感じました。ただ日本とは違う光景に思わず辺りを慣れるまではだいぶ見渡していました。また、空港の2階には私と同じようにデモに驚く観光客の方がデモに参加している人たちをパシャパシャと写真を撮っていました。

 

ただ注意していただきたいのは、基本的に街で行われているデモは写真を撮ってはいけません。空港のデモは観光客へのアピールも含まれているそうですが、街で行われているデモは政府や警察隊などと戦うための過激派のものもあり、参加している人は身元がバレて捕まらないためにて写真などは嫌うそうです。考えてみればかなり当たり前な気がします。それでもめてけがなどをしたら危ないですからね。

 

 ただ、デモに参加していない現地の方は見飽きたというような印象がみてとれました。

父から香港では10年に一度大きなデモが行われると言われていると聞き、かなり珍しいことでもないのだろうなと考えました。

 

空港からはUberを利用して父の住むチムサアチョイに向かいました。ここは香港では都心の方でデモも開催予定地ではないとされていましたが、私たちが入国前ゲリラ的にデモが行われていたようです。Uberの運転手の方も気にされていました。ただ時間が現地時刻の23時のを回っていたこともあり、着いた時にはデモも終わっていました。

 

ちなみに香港と日本の時差は1時間で日本の方が1時間進んでいます。また、香港は暑いため、お店の開店時刻が比較的遅く、また営業はデパートなども主に夜の23時まで営業していました。またお店の中と外では寒暖差が激しく慣れないとかなりぐったり後から疲れる体感がありました。羽織ものを持っていくべきだとおもいます。

 

 

深圳へ

香港観光1日目と行きたかったところですが、1日目は中国の深圳で過ごすこととなりました。近くでデモが予定されているということで避難といった形です。中国と陸続きなため、香港からは電車で向かいます。(ちなみに電車では日本のようにICカードがあり、octopusを買うのがおすすめです。日本と使い方はほとんど変わらず自販機からお買い物まで使えて便利。)そして到着後駅のホームが階段で外国人用と香港人用のゲートを分けずっと先まで続いており、入国審査を受けてさくっと入国できました。

 

ただ、日頃と違った点は、始めの駅のホームで香港側に来る人(中国人)が規制されていてほとんどいなかったことらしいです。

深圳と言えばキャッシュレスだ~!!と思いいざ行ってみた深圳ですが意外とデパートとかでは現金を利用している方が多かった感じがします。あと広告の数などがおおかったりしてなんとなくですがウィチャットペイの方が主流なのかなとおもいました。ただ観光客としては両替した現金よりもクレジットカードで支払った方が手数料が安いので私はそっちの方がいいのかなとおもいます。とくに香港で両替をしていこうとすると日本円から香港ドルにして人民元に変えるという手数料を二重取りされる場合が多いと考えられるので、使いすぎない程度にクレジットカードがいいかと思います。

 

また、次の日から深圳は香港からの入国が規制されています。行けて良かったと思っています。

 

深圳から帰国後

深圳から帰国後、なんとチムサアチョイに帰るとデモが、、、、。まず、近くまでタクシーに乗ったのですが、渋滞で全く動かず、歩いて行ってくれと運転手の方に言われました。そして降り立ってみるとリアルがちなデモです。

今回のデモの特徴としてはフェイスブックなどでゲリラ的に集まり行われることだそうです。

 

裏道などを通りながら行きましたが、日頃は遅くまでやっているお店は全て閉まり、街は煙っていて私はコンタクトしていたのであまりわからなかったのですが、鼻にツンとする臭いがしてのちに催涙ガスが撒かれていたことが分かりました。

そして私たちが家に帰っていると肩がどんっとぶつかって振り返ると周りには全身黒ずくめの方々がすごく丈夫そうな黒いガスマスクを付けてダッシュしている軍団の中に巻き込まれました。その時感じたのはめっちゃこの方々生きてるなぁ〜って思いました。

 

自分たちの人生かけている、そんなこと中々無いと思うんですよね。デモを肯定しようとするわけでは無いですがその非日常的な感覚がデモにハマっていく一因にもなるのかなと感じます。ただ、デモは流れ的な一面もあり、現在は政治批判というよりは香港警察隊へのデモの方が強まっています。これは個人的主観なのですが、デモ隊の行動主張が段々揺れていっているそんな感じを受け取りました。

 

まぁ私たちは家の前に帰れなくてマッサージ店でマッサージをしてもらい時間を潰して23時ごろにはデモが終わりなんとか帰ることができました。

 

香港ディズニーランド

次の日はディズニーに行きました。

父が仕事でいなかったのでデモからの避難もかねて母と一緒に地下鉄を使っていきました。

行くなら今!!って感じですかね。中国人観光客がまず少なくなっていますし、日本人の方が多かった印象ですね。アトラクションはほとんど並びませんし、逆にえ、こんなに早くアトラクション乗れていいの!?ってかんじでした。

 

食事処とかもそうですが、いつも並んでいるお店などもすんなり入れたり、悪いことだけではなく、意外といいところもあったりします。捉え方次第ですね。

 

帰国しようとして

デモで帰る予定だった飛行機が飛ばない、さらには日本に台風が来ており、帰れるかどうかわからないという状態で土曜日に私はバイトを入れており冷や汗をかいておりました。

 

なぜ安全と言われていた空港のデモが激化したかと言いますと、前日に香港警察がデモに参加していた香港の女性の左目を失明させたそうです。ほんとうに今か!!タイミングという感じです。

 

もちろん怒られる理由は重々わかります。

ただ、ハブ空港としても使われている香港空港を占拠して全便欠航させる。私は香港の方々がいくら怒っているからと言ってもそんな権利はないと思いました。

なぜかというと彼らの不満は民主主義が失われ、中国政治により何もしていない香港住民の方々が不法に裁かれる可能性があることが不満なのに対して何もしていない観光客や国民に言うなれば不法に扱っている訳です。もしかしたら緊急事態で飛行機に乗る必要があった方もいるかもしれないのに、それをどう責任とれるのかということです。

行動には責任が必要、その行動をして周りの人にどのような影響を与えるのか、大きな行動をするときに想像する力が必要なのだと感じます。

 

無事に帰国して

無事に帰国することがなんとかできました。というのも、空港でのデモを違法にすることが事件二日後に決定し、空港に入るためにはパスポートと便の確認が自動ドアの前で行われていました。そのおかげで無事帰国することができ、ブログを書くことができています。

帰国して思ったのは海外の情報はあまり日本に流れていないなということです。と言いますのも、私が帰国してその週末には香港では大規模なデモが行われていたようですが残念ながら日本のテレビでそのニュースを見ることができませんでした。つまり知りたいことは自分からアンテナを張って探していかなければならないということです。


上記のことを通して

香港の旅行は基本楽しいものでしたが、今回はデモについてまとめていみました。帰国して感じたことはまず日本食食べたい、、、というものでしたが、将来海外で働きたいかといわれると今までのようにすぐに頷けるものとはいかなくなりました。高校生の時にカナダに短期留学した時はもっとそこで学びたいと感じていましたが今回は4泊5日でおなかいっぱいです。そして日本に帰ってきて日本最高だなぁと感じました。

 

それは多かれ少なかれメンタル面もあったのかなと思います。もし何かあったときは母親を守らなければと多少なりとも思いました。母国語が通じない中でもし何かあったらという不安面もありました。恥ずかしながら私はかなり最悪の状況を考え策を用意するたちです。マーケティング戦力論ではこのタイプはネガティブ思考だと判断されました。ただこれをセルフコントロールとしていい方向に活用したいなと今は考えています。例えば不安を解消するために言語をよく勉強しようとか、国内に連絡が取れる手段は確保しておこうなどです。もし何にかあっても大丈夫な状況をつくることにより、私はポジティブに自信をもち行動できることがわかりました。

 

もちろん香港はいいところでデモのおかげで日頃混んだりするところはすんなりいけるし、料理は口に合うし、フルーツは日本と比べ物にならないくらい美味しいです。時差も1時間で時差ボケも全然なく、日本からも近く気軽に行ける香港はとても良いところだったと思います。ただ、わざわざデモの時に行く必要はないかなと思います。次いくときはもっとフルーツ食べようと思います。

来月にはニューヨークに行く計画を立てていますが、また感じたこと考えたこと変わったことなんでもアンテナを張ってブログに言語化したいと思います。

 

おわり!